ニコラス、おっきくなったねー!!!!
……あ、いきなり親戚みたいな感想からスタートしてしまった。
でも、ヒュー・グラント主演『アバウト・ア・ボーイ』で少年のニコラス・ホルトを観ていた私としては、マジでおっきくなったなという印象。
演技上手いね?
ごめ、子役ってあんまり大成しないイメージでさ。
ハリポタ主演の子しかり、ホームアローン主演の子しかり。
でもニコラスはめっちゃくちゃイケメンに育ってて、しかも長身で、目の保養だわぁ。
もともと『陪審員2番』を観ようとおもったきっかけは監督がクリント・イーストウッドだからという一点に尽きる。
いやぁ、期待を裏切らないね!
クリント氏、今何歳なんやろ、全然衰えないストーリーテリング。
イーストウッド作品で一番好きなのは『運び屋』で、これは90歳にして尚のクリント自身主演の映画だけど、何が好きって、彼の頑固ジジイ演技よね。
『グラン・トリノ』もそうだけど。
『運び屋』ってストーリー的にはわりと救いようのない話なのに、ところどころのエピが頑固ジジイあるあるで好き。
大好きなところを一部抜粋(私のつたないdictation結果なので、英文は正確でないです、すんません)。
(クリントが荷物運んでる最中に砂漠のど真ん中でパンクで困っている家族に遭遇)
クリント:
“Didn’t your daddy teach you how to change a tire?”(お父さんにタイヤ交換の仕方習ってないの?)
若い父親:
“No. That’s why I’m Googling. I don’t have any reception.”(習ってない。だからGoogle検索してんだけど、電波が届かない)
クリント:
“Yeah, well, that’s trouble this young generation. you can’t do that without calling internet.””(いまどきの若者はこれだから困る。インターネットがなきゃなんもできねぇ)
そして結局はタイヤ交換の仕方教えてあげるんよね。荷物運び中なのに。なんだんかんだやさしい頑固ジジイ。
クリント監督作品ってストーリーは救いようのないことが多い。
それでいて、弱者に対する目線がすっごい優しいんだよねぇ。それでいて、施しとか哀れみとかそういう上から目線はひとつも感じられない。
だから好き。
『陪審員2番』に話戻すと、ニコラス・ホルト演じる主人公は題名のとおり陪審員にえらばれるんだけど、実はこの裁判の被告人は無実であることを、彼だけ早い段階でわかってしまう。
なぜなら彼自身の記憶に思い当たるところがあるから。
一刻も早く裁判終わらせたいほかの陪審員メンバーを説得して、なんとかNot Guilty(無罪)判決にもってこうと、あの手この手で画策する。
ニコラス(役名ジャスティン)、映画全編にわたって良心の呵責にさいなまれ続けて、マジでかわいそうだった。
くりかえすけど、ほんとう、クリント監督作品ってストーリーは救いようがないんよね……。
マジでかわいそうなんだけど、これだけ葛藤するってことは、それだけ普通のいい人なんだってことの証でもある。
自己保身と良心の呵責の間で、ジャスティンが選んだ選択は。
……まぁ、それは映画本編で観てくださいな。
ラスト、秀逸だったわー。
最後までどうなるどうなるどうなると観させる力、すごいわぁ。
ちなみに『陪審員2番』とはまったく関係ありませんが、
『アバウト・ア・ボーイ』つながりで、ヒュー・グラントとニコラス・ホルトの対談動画がYOUTUBEにあるのでシェアしておきます。
私は好きすぎて、5回くらい連続して観ました。